代表理事 組合長あいさつ
宝の海を守り続け、次世代へ譲り渡そう
私は地元の歴史ある漁業を将来に残していきたいと思っています。
ほんの数十年前までは、はるか昔から有機農業が営われ、化学物質のない養分を含んだ生活排水が川や海へ注いでいました。 しかし昨今、化学肥料・農薬による農業、塩素を使う下水処理、また大規模な埋め立てによる河川・海岸のコンクリートや鉄に よる直立護岸など生物に与える影響が大きくなっています。
これは、浅場が無くなったことによる稚魚・貝類の減少はもとより、水中に含まれる養分などの環境負荷による微生物・プランクトン の変化、またそれらの環境変化がもたらす水産資源・水揚げの減少化により、ひいては川や海で働く漁師の減少にも繋がっています。
私はこの地の漁業の歴史、昔と今また将来につないで行く為に、自然環境・漁業環境の再生・推進を漁師だけでなく、市民・府民・国民と共に考え残して行きたいと思います。
世界規模でみると、人口増加による食糧危機があり、また昨今では安価な輸入食材や化学物質に侵された食の安全問題が叫ばれています。 これらに対処するには、まず地元を良くし地域の自給率を高める事が必要で、偏った産業の発展よりも農林水産業も成り立つバランスのよい社会を目指す必要があります。
先人達から受け継いできた水産資源を、これからも若い継承者に手渡せるようにしたいと思います。