淀川産しじみ
淀川産しじみとは・・・・・・砂地で獲れる貴重なシジミ
通常、漁獲されシジミとして店頭に並んでいるものは「ヤマトシジミ」という種類です。
当組合が大阪湾で漁獲するシジミもヤマトシジミですが、シジミの殻は生息する底質によって色が変わり、泥が多いと黒っぽくなりますが、砂が多いと茶色となります。
その為大阪では、まるでべっ甲のように輝いて見えることから「べっ甲シジミ」の愛称でも親しまれてきました。
当組合で漁獲された「淀川産しじみ」は選別機にかけられ、スーパーなどに出荷され、大粒のものは料亭へも仕入れられています。
シジミ漁風景
ヤマトシジミ (Corbicula Japonica)
普通に売られているシジミはこの種類がもっとも多い。
殻は厚く、成貝は黒いうるしを塗ったようであるが、幼貝は褐色で、黄色い放射状の帯がある。
海水の影響のある汽水域に大群をなしてすんでいる。卵生。
殻つきのまま、またはむき身にして食用にするが、1日水につけ泥を吐かせて使う。
分布:北海道から九州
資料:オルビス科学図鑑 貝・水の動物 より
シジミ漁風景が新聞に掲載されました
日本経済新聞 2020年12月14日
「水底の恵み 足裏で狙う (淀川のしじみ漁)」
記事はクリックで拡大いたします。
また、拡大した画像の右下にでる
「原寸大ボタン」でさらに大きくなります。
大阪市漁業協同組合の淀川に関する取り組みと漁獲高
「淀川産しじみ」は天然のシジミです。
しかしその漁場の確保や環境の維持、上流河川の浄化活動の為、当組合ではさまざまな取り組みを行っています。
- 昭和49年~昭和50年に、大堰・洗堰工事での残土(川砂)を下流部(東海道本線下流)右岸へ投入
- 同時期に、宍道湖から稚貝を購入(約4.0トン)覆砂場所へ放流
- 昭和62年頃に、宮崎から稚貝を購入(約4.0トン)。東海道本線下流から国道2号線にかけての右岸の葦原付近へ放流
- 平成15年8月 海老江地区実験干潟に、底質改善の為の有用微生物を散布。
- 平成16年から平成18年まで、バージ船による有用微生物大量散布を実施。
- 平成19年以降適宜漁船による有用微生物の散布を実施(活性液・EM団子等)
年度 | 漁獲 | 年度 | 漁獲 | 年度 | 漁獲 | 年度 | 漁獲 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平成22年 | 5 | 平成12年 | 31 | 平成2年 | 74 | 昭和52年 | 35 |
平成21年 | 16 | 平成11年 | 20 | 平成元年 | 41 | 昭和51年 | 24 |
平成20年 | 21 | 平成10年 | 5 | 昭和63年 | 10 | 昭和50年 | 4 |
平成19年 | 12 | 平成9年 | 20 | 昭和62年 | 3 | 昭和49年 | 3 |
平成18年 | 118 | 平成8年 | 30 | 昭和61年 | 6 | 昭和48年 | 3 |
平成17年 | 102 | 平成7年 | 11 | 昭和59年 | 3 | 昭和47年 | 17 |
平成16年 | 40 | 平成6年 | 58 | 昭和56年 | 2 | 昭和46年 | 4 |
平成15年 | 21 | 平成5年 | 64 | 昭和55年 | 10 | 昭和40年 | 96 |
平成14年 | 18 | 平成4年 | 35 | 昭和54年 | 4 | 昭和37年 | 59 |
平成13年 | 26 | 平成3年 | 30 | 昭和53年 | 16 | 昭和36年 | 68 |