大阪市漁業協同組合

淀川産しじみ

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水害に弱い大阪市

海抜0メートル地帯

普段、私たちは豊かな生活を送っていますが、これらはすべて各インフラを陰で支えている人たちの賜物でもあります。 しかし、永遠に続くかのような「あたりまえの生活」も大自然の前には非常に脆い基盤の上に成り立っている事を理解する必要があります。

特に大阪市に於いては、淀川、神崎川、寝屋川、大和川といった大きな河川と、それらが注ぎ込む大阪湾があるため、水害に弱い地形と言えます。

また、市街地の9割が平坦な低地で河も高く、自然排水が困難なため、河川や下水道の能力を超えた豪雨や、今後30年以内に50%~60%の確率で発生すると言われている東南海・南海地震での津波による被害に備えなくてはなりません。

これらは、統計学的にも「近未来に必ずやってくる」事象と考えておく必要があります。

上記の地図は、此花区において淀川が氾濫した場合の浸水被害を色分けした地図です。(大阪市危機管理室より)

大部分を占めるピンクのエリアは、「浸水深さが4m~5.5m」となっており、被害予想の甚大さがわかります。

大阪市漁業協同組合の防災での役割

わたくしたち大阪市漁業協同組合の組合員は、船舶を持ち、常日頃から大阪湾や、淀川で操船する「船のプロフェッショナル」でもあります。

災害発生時には、市民として、また船のプロフェッショナルとして大阪市漁業協同組合員は組織的に人命救助や緊急輸送業務にあたる為、大阪市と「災害発生時の際の小型漁船による人命救助及び物資等の緊急輸送に関する協定書」を締結しています。

これは、大阪市域に於いて地震、台風その他の災害が発生した場合、大阪市の出動要請に基づき小型漁船を出動させ災害被害の拡大を最小限に抑えるものです。

災害発生時の水上機動力確保は重要な意味を持ち、「救命ボート」、もしくは「水上のライフライン」とも言える漁船の数を減らすようなことがあってはなりません。

「災害発生時の際の小型漁船による人命救助及び物資等の緊急輸送に関する協定書」についての詳細は大阪市危機管理室の報道発表資料でもご覧いただけます。

→ 大阪市報道発表資料 大阪市漁業協同組合との協定書

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